大腸カメラの記録。
先日、大腸カメラをしたので、記録を残しておきます。
そもそも大腸カメラをしようと思った理由
私は10代の頃、そして20歳の頃に、医師から「過敏性腸症候群」と告げられており、頻繁にお腹を壊していました。
過敏性腸症候群とは、どこも何も悪くないのに、下痢または便秘、またはその両方を繰り返す人達のこと。
体良く病名をつけているだけで、要は何もないってことです。
もうすぐ30歳。母がたくさん買ってきたケーキや、義母が作ってくれた生姜焼き、上司からのアイスの差し入れなど、「善意」を心から喜べるようになりたい。旦那との海外旅行なども楽しみたい。
こういった理由から、本気で過敏性腸症候群を直そう、と決意。
サプリメントを飲んだり、バランスの良い食事を心がけたり、ウォーキングをして有酸素運動をしたり。
そして生理と排卵期に特にお腹を壊しやすいことが分かったので、昨年からピルを飲み始めました。
それでもお腹を壊す頻度は変わらないし、なんなら最近は吐き気も催す始末。
お腹を壊すと3日ほどは何も食べられないので汁物生活。
先日は歩いても痛いほどの胃腸炎になりました。
その他にも、めまい、ふらつき、動悸、胸の痛み、足のしびれなど、不安になる身体の異変ばかりが起こる。
でも診てもらっても何もない。
自律神経失調症っていうやつらしい。医師にそう言われたわけではなく、自分に当てはまりすぎるので、勝手にそう思ってるだけだけど。
ちなみにこれも体良く病名をつけられているだけのものです。
でも待ってよ?
本当に何でもないの???
そりゃ、10代、20代と過敏性腸症候群と言われ、自分はそういうもんだと思ってきたけど、
色々気をつけてるのに何でこんな不健康なの???
と。
正直、生理と排卵期に辛いのが来るので、あるとすれば婦人科系の何かだとは思ったのですが、とりあえず腸から片付けようと。
自分は本当に過敏性腸症候群なのか、原因は何もないのか、それを確かめる必要がある。
そして、大腸カメラを決意しました。
大腸カメラの下準備
大腸カメラって、病院行ってすぐにできるってわけじゃなく、検査の前に、大腸を空っぽにしないといけないわけです。
そのため、準備は前日から始まります。
(普段から便秘の方は、2日前からした方が良いみたいです。)
検査の前日は、食べられるのは消化に良いもののみ。21時以降は食べちゃダメ。
飲み物もお水やお茶、スポーツドリンクのみ。
お通じが良くなるように水分はいつも以上に、とのこと。
私の場合、
朝食>食パンとヨーグルト
ランチ>素うどん
夕食>ウィダーインゼリー(鉄分)
水とポカリをひたすら飲む!!!
って感じでした。
私はそもそも小食で、最近は食べることが怖くなってもいるので、消化の良いものを食べる、ということに苦痛はありませんでした。
でもお砂糖たっぷりのコーヒーと、大好きなフルグラと、チョコレートが食べられないのはキツイか。
そして寝る前に処方してもらった下剤入りの水をコップ一杯飲みました。
看護師さんの話だと、この下剤は当日の朝のお通じがしやすいように、とのこと。
しかし、夜中3時にお腹に違和感を感じ目覚める。なんかちょっと痛い…
トイレに行くと、出るわ出るわ。
トイレから出ても、お腹のギュルギュルは止まらない。
また出る。終わっても少し経つとまたギュルギュル。もはや水。
おい、話違うぞ…!!!
旦那を起こすのが申し訳ないのでリビングのソファで横になる。しかしギュルギュルはやってくる。
トイレとソファの往復。朝までエンドレスでした。
元々くだしやすい人には効きすぎてしまうんですかね。私来年からバリウムの検査あるけど、その後に飲む下剤大丈夫かよ…。
大腸カメラ当日の朝
朝8時から大腸を洗浄する「モビプレップ」を飲み始めるように言われていたので、下剤の地獄からすぐにこの作業へ。
モビプレップは前日の朝に仕込んで冷やしておいた方が飲みやすいということだったので、その通りにしておきました。
ちなみにこの洗浄剤を飲む、という工程は病院でやることもあるそうですが、私の行った病院は有無を言わさず家で飲んできてくださいーとのことでした。
飲み方は、モビプレップを2杯飲んだら、ただのお水を1杯、これを4ターンする。この時点でモビプレップ1リットルとお水500mlを飲んだことに。
ここで便が透明にならなければ更に同じ工程を繰り返し、最大で8ターンやる、というもの。
1杯15分かけてゆっくり飲み、ただのお水は必ず飲んだモビプレップの半分以上飲むこと。
便のカスがなくなって、透明黄色になったらモビプレップが残っていても飲み終わってOKとのことでした。
吐き気や嘔吐、じんましん、お腹が痛いなどの症状が出たら飲むのをやめ、医師に連絡すること、と各所に記載がある。
こういうのビビるんだよ私…気持ちで具合悪くなれるからやめて欲しい…。
ともあれモビプレップを飲み始めたのですが、これがまた美味しくないんだ。
まさかの梅味。飲んだ後の渋味。ただの水がとてつもなく美味しく感じる。
大腸カメラ経験者の方の記事とか読んだのですが、皆さんこのマズさには苦しんだよう。
味の素の会社が作ったみたいなんだけど、「それならば、もっとうま味を出して欲しいものだ」という記事を見つけてクスッとしちゃいました。
ちなみに旦那が大腸カメラした時はポカリの味でマズくはなかったと言ってたので、処方される洗浄剤によると思います。
私の場合下剤によってすでに便は水になっていたので、あとは透明にするだけ。
飲み続けていると、それは突然やってきた。
なんか出そうだな…
と思ってから出るまで、本気で10秒くらいだった。まじギリギリだった。
そこからはもう、自分はただの水道管のよう。
なんの感情もなく、シャーっと出てくる。
しかも、すごく大量に出てくる。
自分の中の水、全部出てんじゃねえかってほどに出る。
そしてどんどんカスがなくなり、4ターン目を終える頃には便が透明黄色に。
なったのはいいけど飲み終わっても出てくる出てくる。
いや、これ止まります?
って不安になるぐらい。
8時から飲み始めて、大体11時くらいに飲み終わり、1時間くらい仮眠を取って(寝てないからね!)、12時半から準備を始め、13時20分に家を出たのですが、私は家を出る直前まで出続けてました。
そのため、病院までの徒歩20分の間にもよおしたらどうしよう…という不安な気持ちでいっぱいでした。
行く途中の道が工事中で砂利になっていたので歩きにくかったり、信号にはことごとく引っかかるし中々行きつけなくてハラハラしました。
とにかく病院到着!!安堵!!!
いよいよ大腸カメラ
お待たせしました。いよいよです。
まずお着替え。上も下も用意されたものに着替えさせられました。
下は半ズボンで、お尻の部分にだけスリットが入ってる仕様。
なので検査の時も下を脱ぐ必要とかはないです。
お医者さんに「下剤はどうでした?モビプレップはどうでした?」と聞かれ、「下剤が夜中3時から効き始めて…」と話すと
「うわっごめん!効く人はね効いちゃうんだよねー、そっかぁー…やっぱあれやめたほうが良いのかなぁ??」と。笑
良い意味でフレンドリーで軽い感じのお医者さんでした。
ベッドに仰向けになり、まずは点滴をされる。
その点滴を通じて、薬を2種類入れられる。「ピリッとしますけど薬のせいだから大丈夫ですよー」と看護師さんに言われたけど、ピリッとはしなかった。
でも2種類めの薬を入れられた時に頭がボワっとする感じに。ちょっとしためまい感覚。
そしていよいよカメラ投入。手順としては小腸の入り口あたりまでカメラを入れて、抜きながら問題がないか見ていくというもの。
大腸ってぐるっとなってるから、カメラが曲がる時があるんだけど、その時だけ痛い。
でもこれより痛いことは人生にたくさんある。
横になってる自分の目の前にカメラに映った大腸の映像が出てるんだけど、知識のない自分では何が何だかよく分からない。
そんなこんなで本当にあっという間に検査終了。
薬を入れたからこのまま少し休んでくださいと毛布をかけてもらい、みんないなくなり…
まどろみながらどれぐらいそうしていたのか分からないけど、お医者さんの話し声で起床。
「え?もういいの?」とお医者さんに言われるも、特に普通だったのでそのまま帰ることに。
検査の結果
検査中も言われていたのですが、私の大腸は綺麗でした。
元々癌はないだろう、ポリープもないだろうと言われており、血便もしたことはなかったので、炎症もないだろうと言われていたのですが、あるとしたら大腸にあるシワがないパターンでは、とのことでした。
大腸にはシワがあるんだけど、シワがない人はお腹を壊しやすいんだとか。
でも私の大腸には綺麗にシワがありました。
そして肛門付近に痔もないとのこと。
いつも切れ痔なんだけど、あれは全部外側らしい。
40歳くらいになったらまた来てくださいねーとのことでした。
というか写真見て思ったけどめちゃくちゃ便のカスが映ってる…
あんなに出したのにまだあるのかよ…
検査終了後が地獄だった
お会計を済ませ診察が全て終了。
このあとは普通に食事して良いですよと言われたので、パンでも買って帰ろうかと思っていたのですが、歩いていくうちに気分が悪くなり…
病院から5分くらいで吐き気。
(まぁ勿論私の胃腸は空っぽなので何も出ない)
これはマズイと思い、座れそうなとこに座って落ち着くまで休憩することに。
日本は優しいので、具合悪そうにしていると声をかけられる可能性があると思い、あくまでも誰かを待っている風。
まじでとてつもなく具合が悪かった。
おそらくあの薬だろう…。
もう少し休んで帰ればよかったぁ……
しかし戻るわけにもいかないし、家まであと15分ほどあるのです。
タクシー乗ろうかとも思ったのですが、人間ってこんな時も貧乏症なのですね。
少し落ち着いて、でもとてつもなく具合の悪い中、なんとか帰宅しました。
帰宅後はすぐに着替えてコンタクトを外し、ベッドへ。
3時間ほど眠りました。
その後
夕方頃起きて、旦那が作ってくれたうどんを食べました。
久しぶりのお肉。うまぁ…。
具合もだいぶ良くなっていたし、お医者さんには普通に食べて良いと言われていましたが、腸もだいぶ疲れてるだろうし、数日はお腹に優しいものを食べようと思います。
24時間テレビの嵐にしやがれだけ見たかったのに、気がついたら夢の中でした。
もう心身共に疲れ切っていました。
そして次の日の朝、トイレに行ったらまだ水が出てきた。これいつ終わるんよ…。
まとめ
大腸カメラ自体は全然辛くないしすぐ終わりますが、事前準備がとにかく大変なのと、終わった後の疲労がとてつもないです。
検査時間は10分くらいなのに、丸2日潰れます。
これから大腸カメラをする人へのアドバイスですが、絶対に次の日も休みの時に予約を入れること、そして検査が終わったあとは帰れと言われるまで病院で休むこと。
家族が迎えにきてくれるとかなら良いけど、徒歩はまじできつかった。
あとは100パーセントお尻が切れるから、お尻を拭くときは優しくあてるぐらいで。
でも物は考えようで、お腹の中がリセットされるっていうのは気持ちが良いもんだよね。
結局私の不調は何なのかいまだにわからないままだけど、これから婦人科系の病気をあたっていって、それでも何もなければ、正真正銘の過敏性腸症候群、自律神経失調症として、他に手を考えていこうと思います。
何もしないで嘆くなら、誰にでもできるもんね。
いつかみんなと、何も考えず好きなもの、たくさん食べて、笑顔で、心の底から幸せだと、美味しいものってこんなに幸せになれるんだと、思いたいなぁ。
旦那と世界中を旅行して、その土地の美味しいもの、一緒に食べたいなぁ。
30代、楽しみたいものです。おわり。